ペリーが来航した時、日本人はどう思ったでしょう。
Aわけがわからない
Bびっくりしておろおろした
Cすごいからつくってやろう
この発問に子どもは、
Aわけがわからない 0
Bびっくりしておろおろした 30
Cすごいからつくってやろう 1
と「Bびっくりしておろおろした」と考えていた。
そこで向山氏は、次の資料を提示する。
①大森貝塚等の写真
②モースが日本に来た航路の地図
③江戸の町並みのスライド
④当時の人が描いた船の絵
⑤次の年のもっと詳しくなった絵
⑥西洋技術の先進地・佐賀の絵(蒸気機関車)
⑦日本で造られた船の絵(幕府の船)
⑧黒船の絵(薩摩藩の船)
⑨船の絵(「海の科学館」にあった絵)
これまで当然と思われてきた認識が、九つの圧倒的な教材と事実の力で覆されていく。
Aわけがわからない 0
Bびっくりしておろおろした 1
Cすごいからつくってやろう 30
と子どもの認識がわずか一時間の授業の中で変わったのである。
しかも一言も授業者の見識を言うことはなかった。
まさに事実だけで覆すのである。
歴史の検証に耐えられる事実に基づく教育が求められている。
私は、この授業を原典として「日露戦争」を授業化した。
日露戦争に良いメージがある人は、○。悪いイメージがある人は、×をノートに書きなさい。
戦争と言うだけで、または、「大東亜戦争」に繋がるという理由からか×を書いた方が多かった。
これを
①東郷平八郎のラベルのビール。
②東郷通り。
③孫文の言葉
④ネルーの言葉
という事実で覆す。
興味のある方は、TOSSLANDNo1143166でご覧下さい。
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